ゲーテとの対話 (中)

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        真理というものはたえず反復して

        取り上げられねばならないのだ。

        誤謬が、私たちのまわりで、

        たえず語られているからだ。

        byゲーテ



        しかし、それは、間違った読書法だな。

        あの人物がすきだとかこの性格が

        気に入ったなどということが

        問題なのではなく、

        その書物が気に入ったかどうかが、

        大切なのさ。

        byゲーテ



        私の作品は大衆のために

        書いたものではなく、

        同じようなものを好んだり求めたり、

        同じような傾向をとろうとしている

        ほんの一握りの

        人たちのためのものなのだ。

        byゲーテ



        いつも決定的に純粋なもの、

        倫理的なもの、

        だけにそれを求めようとするのは

        警戒しなければいけないよ。

        およそ偉大なものはすべて、

        われわれがそれに気付きさえすれば、

        必ず人間形成に役立つものだ。

        byゲーテ



        理性がポピュラーなものになるとは、

        とても考えられないことだ。

        情熱や感情ならポピュラーになる

        かもしれないが、

        理性は、いつの世になってもすぐれた

        個々の人間のものでしかないからね。

        byゲーテ



        自然は、けっして冗談というものを

        理解してくれない。

        自然は、つねに真実であり、

        つねにまじめであり、

        つねに厳しいものだ。

        byゲーテ



        自然は、生半可な人間を軽蔑し、

        ただ、力の充実した者、

        真実で純粋な者だけに服従して、

        秘密を打ち明ける。

        byゲーテ

        われわれは仮説という想像の島々に

        向かって船を漕ぎだすが、

        おそらく真の綜合は、

        おそらくいつまでも未知の大陸に

        留まるだろう。

        byゲーテ

        われわれは、子供のころは、

        感覚論者だ。

        恋をして、恋人に、

        現実には存在しない性質を

        見るようになると、

        理想主義者になる。

        この恋もぐらつきだして、

        誠実さというものを疑うようになると、

        いつのまにやら懐疑主義者になる。

        そうなると、

        あとの人生はどうでもよくなる。

        われわれは、

        なるがままに任せるようになり、

        ついにはインドの哲学者たちみたいに、

        静寂主義になるというわけだ。

        byゲーテ



        自分自身を知るのは、

        楽しんでいるときか、

        悩んでいるときだけだ。

        また、悩みと喜びを通してのみ、

        自分が何を求め何を避けねば

        ならぬかを教えられる。

        byゲーテ



        精神の意志の力で成功しない

        ような場合には、

        好機の到来を待つほかないね。

        byゲーテ



        人間は、

        自分自身ではいい表せないことを

        言いつくしてもらいたいばかりに、

        詩人を必要とするのですね。

        byエッカーマン



        誤謬は図書館の中にあり、

        真理は人間の精神の中にある。

        byゲーテ



        憎悪は人を傷つけないが、

        軽蔑は人を破滅させる。

        byゲーテ



        目的を尋ねる質問、つまり、

        なぜという質問は

        まったく学問的でない。

        だが、どうしてという質問ならば、

        一歩先に進めることができる。

        byゲーテ



        われわれの生涯の事実に

        価値があるのは、

        それが真実だからでなく、

        何らかの意味をもっていたからなのさ。

        byゲーテ



        エッカーマン【ゲーテとの対話 中 】より








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