魂の燃ゆるままに

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        芸術家はまさに愛する者であり、

        そのときにのみ、人は美を純粋

        に見ることができるのだ。

        そして、永遠の美を見つめる許し

        を得たとき、愛は魂そのものになる。



        私の芸術は、しぐさや動きによって、

        私という存在の真実を表現するため

        のものである。



        私はあるダンスを発見しました。

        二千年の間、忘れ去られていた

        芸術を発見したのです。

        …それはギリシャ演劇をすばら

        しくしたもの、

        つまりダンスという芸術です。



        私は逆に、体の中にある経路に

        流れ込み、体全体を光の波動で

        満たしてゆく魂の表現の源を捜し

        求めた。つまり、魂のビジョンや

        思いを映し出す遠心的な力を追い

        求めたのであった。



        魂で音楽を聞きなさい。

        聞いていると、深い所に内なる

        自分が目覚めてくるのを感じる

        でしょう?

        あなた方の頭が上がるのも、腕が

        上がるのも、光の方へとあなたが

        ゆっくり歩いて行くのも、

        その力のせいなのですよ。



        人は話し、次に歌い、

        そして踊らなくてはなりません。

        体操家にとっては体の動きと訓練は

        それ自体が目的であるが、

        ダンスにとって、それは単なる手段

        にすぎない。

        ダンスでは体そのものを忘れなけれ

        ばいけないのだ。

        芸術は人生の喜びと奇跡を映す、

        ぼんやりとした鏡にすぎない。



        【魂の燃ゆるままに― イサドラ・ダンカン自伝】より



魂の燃ゆるままに― イサドラ・ダンカン自伝




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