魂にメスはいらない

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        魂にメスはいらない



        ある一人の心の中に自己治癒の働き

        が生じるということは、周囲の人に

        も何らかの変化が生じているわけです。



        by河合隼雄



        特に若い人たちがよく失敗するのは、

        独立しようと思って依存心をなくし

        すぎるんですね。

        ぼくは、

        「あんたのは独立と言わずに孤立と

        言うんや」とよくひやかしているん

        ですけどね。



        by河合隼雄



        普通は社会に対してものを言う場合、

        いわゆる社会的な情勢とか調査とか

        をもとにするでしょう。

        ところがぼくは一人の個人を取り上

        げるところからものを言うわけです。

        これは考えたら危険きわまりない

        ことですが、ぼくとしてはそれだか

        らかえって通用し得るんじゃないか

        という気がしているんです。



        by河合隼雄



        一種暗黙のうちに公認された詩的な

        シンボルというものは、ある言語の

        詩的伝統の中にあるんじゃないかと

        いう気がするんです。



        by谷川俊太郎



        それは自我の呪縛から逃れたい わけです。

        文法というのはまさに自我の

        王国の柱だから、それを壊す

        ことによって、呪縛を解き放

        とうと意図する。しかし、

        文法を壊しても、自己のほう

        に到達できなかったら何にも

        ならないし、かえって悪あが

        きになってしまう。



        by河合隼雄



        日本人には、こしらえものは

        だめだという傾向があるんですね。

        構造のあるものを書こうとすると

        こしらえものになるという必然性

        があるのならば、逆にこしらえも

        のだということにきちんと腰を据

        えなければ結局アブハチ取らずに

        なるんじゃないかという気がしますね。



        by谷川俊太郎



        北風が吹いたら氷は厚くなるし、 南風が吹いたらちょっと薄くなる。

        一進一退みたいなものだけれど、

        いつかは春が来るから。



        by河合隼雄



        目をつぶつていると

        神様が見えた

        うすら目をあいたら

        神様はみえなくなつた

        はつきりと目をあいて

        神様は見えるか見えないか

        それが宿題



        by谷川俊太郎(詩・宿題)より



        この世につけ加えるべき何ものが

        あるだろう



        by谷川俊太郎(詩・夕景)より



        【魂にメスはいらない】より








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